競馬ファン的ウマ娘解説 ~スペシャルウィーク編~
いよいよ、アニメ「ウマ娘」が始まりましたね!
1人の競馬ファンとしてすごく楽しみにしてたので、テンション上がってます!
1話-2話も競馬ファンから見てもデキが素晴らしい!
「ウマ娘」をきっかけに競馬ファンが増えてくれればいいな~と思っています。
そこで、今週からは「ウマ娘」のモデルになった馬が実際はどんな馬だったのか、
競馬ファン的視点で解説していこうかと思います。
ウマ娘を見て競馬に興味を持ってくれた人が、この記事を読んでくれたら幸いです。
それでは記念すべき(?)第1回はこちら~
スペシャルウィークについて
「ウマ娘」の主人公スペシャルウィークについて、語っていきたいと思います。
スペシャルウィークのプロフィール
それでは早速、スペシャルウィークことスペちゃんの簡単な自己紹介です。
~スペシャルウィークの血統~
母:キャンペンガール
母の父:マルゼンスキー
サンデーサイレンス、通称SSは今の日本競馬を作った凄い種牡馬です。
例えば2016年の日本ダービーは、全ての出走馬が「サンデーサイレンスの孫、もしくはひ孫」でした。「サンデーにあらずんば馬であらず」と言われるくらい(?)、今の日本競馬では重要な血統です。
母方はいわゆる「シラオキ牝系」と呼ばれる血筋にあたります。
血統表の右下にあるシラオキという馬、スペシャルウィークの高祖母は「シラオキ」という馬でした。今から約60年前に産まれた馬です。
現役時代にも牝馬ながらダービー2着など活躍したシラオキですが、現役を引退した後に繁殖牝馬として産んだ子供、そしてその子孫が走りに走ったので、彼女の血の流れを持つ馬は「シラオキ牝系」とされ、生産者に重宝されてきました。
例えば
ウマ娘に登場するキャラの中では、この2頭がシラオキ牝系から産まれた馬です。
そして忘れてはいけない母の父「マルゼンスキー」
(*競走馬は”父”と”母の父”の能力を強く遺伝すると言われています。
故に、現代競馬において母の父はその馬の特性を決める重要な要素です。)
詳しくはまたこのブログで取り上げたいと思ってますが、マルゼンスキーは種牡馬としても日本の競馬を大きく変えた馬です。
すなわち、スペシャルウィークは…
父方→すげぇ親父
母方→日本の名家
こんな感じの血統イメージでオッケーです。
さて、ここまで書くとスペシャルウィークは”超良血”という感じですが、実はこの程度の良血は競馬界においてはそこら中にいまして…
例えば1話で一瞬だけ映ったこの馬、キングヘイローという馬です。
この馬はスペシャルウィークと同い年なんですが、その血統構成は「世界的良血」と評された超のつく良血馬でした。(勿論キングヘイロー自身も大活躍しました)
さて、超のつかないまでもそこそこの良血であったスペシャルウィーク
彼はまさに波乱万丈な競走馬としての馬生を歩むのですが
あえてスペシャルウィークを一言で表すなら
「武豊が初めてダービーを勝った馬」
やはりこれに尽きると思います。
それでは、スペシャルウィークがどのようにしてダービーを勝ったのか
次回は当時の資料とともに、振り返ってみたいと思います。
今日はここまで。
ここまでありがとうございました。
~おまけ~
①個人的な日本ダービーベスト3
09年ロジユニヴァース
11年オルフェーヴル
15年ドゥラメンテ